最後のシルエット
ダイニングからデッキに続く掃き出し窓から入る少し冷たい風で
ふくらんだり、網戸に吸い寄せられたりを繰り返す薄いカーテン
一瞬そのシルエットにギョッとした・・カーテンに何かが・・
ドキドキしながら見ると網戸にカマキリが止まっている
その姿がカーテンにくっきりと影を写し出していたのだ
あまり得意ではないその姿にドキドキ・・ドキドキ
ラテも網戸に鼻を付けてクンクン
でもそのうち知らんぷり
指で網戸をポンと弾くことぐらいが精一杯
デッキにポトリと落ちたカマキリ
きっとどこかに行ってくれるだろうなって
翌朝、サッシを開けてふと下を見ると昨日のカマキリ
そういえば昨日も動いてるところは見ていなかった
確かカマキリは産卵すると力尽きて一生を終えるんだった
あまり得意でないその姿をドキドキしながら
そっと新聞紙に乗せ草むらの方へ帰してあげた
何だか可哀想に思えてしまうけれど
きっとカマキリの一生を普通に全うしたその一匹のカマキリ
そういう風に思うことなど無用なのかもしれないね
でも・・やっぱ切ない
どこかに生みつけられた卵からは春になるとたくさんの命
毎年庭に出るとその小さな姿を目にすることができる
大きくなると苦手なその姿も小さいときは可愛く思えるような
わさわさとたくさんの命
♪いつもありがとうございます
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by etoffe222
| 2009-11-03 21:16
| 日々のこと